【ペーパーレス化に伴う2022年度予算調査】
72.3%の企業が「2021年にペーパーレス化」を推進
引き続き75.0%が「2022年度にペーパーレス化システム導入のための予算配分」を「予定/検討」
〜約8割の企業が社内のペーパーレス化を課題と実感〜
■調査概要
調査概要:「ペーパーレス化に伴う2022年度予算」に関する調査
調査方法:インターネット
調査期間:2021年12月13日〜同年12月15日
有効回答:東京に本社がある企業の経営者・役員105名
▼昨年の同調査|「ペーパーレス化に伴う2021年度予算」に関する意識調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000023701.html
■2021年に社内でペーパーレスを推進した企業は、72.3%
「Q1.あなたの会社では、2021年に社内のペーパーレスの推進を実施しましたか。」(n=105)と質問したところ、「積極的に行った」が31.3%、「ある程度行った」が41.0%という回答となりました。
・積極的に行った:31.3%
・ある程度行った:41.0%
・あまり行っていない:21.9%
・一切行っていない:4.8%
・わからない/答えられない:1.0%
■ペーパーレス化を進めるシステムとして導入しているもの、「電子ワークフロー」が71.1%で最多
「Q2.Q1で「積極的に行った」「ある程度行った」と回答した方にお聞きします。あなたの会社で現在、ペーパーレス化を進めるシステムとして導入しているものがあれば教えてください。(複数回答)」(n=76)と質問したところ、「電子ワークフロー(稟議書・申請書など)」が71.1%、「勤怠管理システム」が65.8%、「経費精算システム」が61.8%という回答となりました。
・電子ワークフロー(稟議書・申請書など):71.1%
・勤怠管理システム:65.8%
・経費精算システム:61.8%
・見積書・請求書発行システム:56.6%
・電子契約(一部導入を含む):51.3%
・その他の電子ツール:34.2%
・わからない/答えられない:0.0%
■社内でペーパーレスを推進した理由、「コロナによるリモートワーク対応」や、「SDGsの取り組み」など
「Q3.Q1で「積極的に行った」「ある程度行った」と回答した方にお聞きします。その理由を教えてください。(自由回答)」(n=76)と質問したところ、「コロナによるリモートワーク対応」や「SDGsの取り組み」など69の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・56歳:コロナによるリモートワーク対応。
・57歳:SDGsの取り組み。
・58歳:テレワーク促進の為。
・45歳:経費を削減、データー管理。
・62歳:コロナの影響による、在宅勤務とDXの一環。
・47歳:経費削減。
・61歳:業務プロセスの効率化。リモートワーク対策。
■2021年に社内でペーパーレスを推進した企業の約8割は、2022年度にペーパーレス化システム導入のための予算配分を「予定/検討」
「Q4.Q1で「積極的に行った」「ある程度行った」と回答した方にお聞きします。あなたの会社では、さらなるペーパーレスの推進のために、2022年度にペーパーレス化システム導入のための予算配分を予定/検討していますか。」(n=76)と質問したところ、「予定している」が36.8%、「検討している」が38.2%という回答となりました。
・予定している:36.8%
・検討している:38.2%
・予定/検討していない:11.8%
・わからない/答えられない:13.2%
■2021年にペーパーレス推進をしていない企業の約6割は、2022年度にペーパーレス化システム導入のための予算配分を「予定/検討」しておらず
「Q5.Q1で「あまり行っていない」「一切行っていない」と回答した方にお聞きします。あなたの会社では、ペーパーレスの推進のために、2022年度にペーパーレス化システム導入のための予算配分を予定/検討していますか。」(n=28)と質問したところ、「予定している」が3.6%、「検討している」が28.6%という回答となりました。
・予定している:3.6%
・検討している:28.6%
・予定/検討していない:60.7%
・わからない/答えられない:7.1%
■約8割の企業が、現在社内におけるペーパーレスが「課題」に
「Q6.あなたの会社では、現在社内におけるペーパーレスは課題になっていると感じますか。」(n=105)と質問したところ、「非常に感じる」が31.4%、「少し感じる」が46.7%という回答となりました。
・非常に感じる:31.4%
・少し感じる:46.7%
・あまり感じない:17.1%
・一切感じない:4.8%
■社内のペーパーレスにおける課題、約6割が「紙より無駄なコストがかかっている」と回答
「Q7.Q6で「非常に感じる」「少し感じる」と回答した方にお聞きします。どのような場面で社内のペーパーレスが課題になっていると感じますか。(複数回答)」(n=82)と質問したところ、「紙により無駄なコストがかかっている」が59.8%、「紙により業務が非効率になっている」が50.0%、「セキュリティ上紛失や情報漏洩のリスクがある」が35.4%という回答となりました。
・紙により無駄なコストがかかっている:59.8%
・紙により業務が非効率になっている:50.0%
・セキュリティ上紛失や情報漏洩のリスクがある:35.4%
・テレワーク実施が最適にできていない:29.3%
・企業としてDX化していないことが企業ブランドを低下させている:23.2%
・その他:8.5%
・わからない:1.2%
■まとめ
今回は、東京に本社がある企業の経営者・役員105名を対象に、「ペーパーレス化に伴う2022年度予算」に関する調査を行いました。
まず、2021年に社内のペーパーレスを推進した企業は、72.3%ということが分かりました。なお、現在、ペーパーレス化を進めるシステムとして導入しているものを伺ったところ、「電子ワークフロー(稟議書・申請書など)」が71.1%、「勤怠管理システム」が65.8%、「経費精算システム」が61.8%という回答となりました。また、社内のペーパーレス推進を実施した理由には、「コロナによるリモートワーク対応」や、「SDGsの取り組み」などが挙がりました。
さらに、2021年に社内のペーパーレスを推進した企業のうち、約8割は2022年度にペーパーレス化システム導入のための予算配分を「予定/検討」していることが分かりました。一方、2021年に社内のペーパーレスの推進をしていない企業のうち、2022年度にペーパーレス化システム導入のための予算配分を「予定/検討」している企業は3割に留まりました。
最後に、現在社内におけるペーパーレスが課題になっていると感じている企業は、約8割にも上り、「紙より無駄なコストがかかっている」(59.8%)などの場面において、課題を実感しているようです。
今後も継続するであろう「リモートワーク」や各所で「SDGs」が叫ばれるなど、企業におけるペーパーレス化への意識は高まることが予想されます。コスト面での課題を取りあげた声も多く、システムやサービスを慎重に吟味する必要がありそうです。